コンピュータと情報教育のためのHelpfulnotes
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学級Webページ充実講座〜ネットコミュニケーションスキルの教育のために〜

第5回 コミュニケーションのための日記

 第4回「紙とWebの連動」の最後に、一歩進んだ連動として、学級Webページ内に設けた先生の日記のダイジェストを紙の配布物にまとめるという提案をしました。
 この「日記」、紙との連動はむしろオマケで、実はネット上ではコミュニケーションのよい道具になるのです。

●先生の日記

 個人のWebページを持っている人は、レンタル日記サーバやブログを利用して自分の日記を設け、自分のWebページ内でリンクを貼っておくことが多いようです。
 が、学級ページはあくまでも、閉じたユーザの中で運用していきたいので、今回はレンタル日記サーバもブログもやめておきましょう。

 さて、日記はWebページでも比較的簡単・気軽に更新できるコンテンツで、しかもちょくちょく見に来てくれるユーザが一番楽しみにしているコーナーであることが多いようです。なるべく頻繁に更新できるといいですね。

 内容については、先生が毎日の暮らしの中でのできごとや感じたことをつづっていけばけっこうです。
 「残業で遅くなったので教頭先生とラーメンを食べに行った」「休みの日に登山をした」等、子ども達と保護者が楽しめる話や、「夕焼けがきれいで嬉しかった」「あのニュースについて先生はこう思う」等、先生の人となりや考え方が分かるような話が喜ばれるようです。

 管理者・訪問者がある程度お互いを分かり合っているWebページでの日記では、訪問者が「昨日のあのこと、先生はなんて書いているかな」という期待を抱いて来ることも多いもの。2〜3行でかまわないので、できるだけ頻繁に更新してください。

 そして、先生の日記に対するコメントや質問も募集してください。このとき、「いただいたコメントや質問は、個人が特定できないように編集して掲載することもあります」と一言添えます。
「○月×日の日記に対し、とある保護者の方から『××先生と教頭先生はどんなところでラーメン食べるんですか?』という質問をいただきました。実は、三つ隣の駅の近くにある“▲▲屋”が我々のお気に入りです」
 等、後日の日記でコメントを紹介していけば、日記がコミュニケーションの手段になります。

「こんなレベルのやりとりが“コミュニケーション”?」  と思われるかもしれませんが、ラーメン談義なんて、面談ではなかなかできないことですよ。

●子ども達の日記

 先生の日記ページができたら、子ども達の日記も公開してみたくなりますよね。
 でも、いつもの日記帳からそのまま載せるのはNGです。外部からのアクセスをブロックしているとは言え、www=World Wide Webで紹介する以上、作文を廊下に展示するのとは違い、リスク回避は必須です。「編集」と「書き手の許可」が必要です。

 書き手が誰かは明かさない、文中の固有名詞は個人を特定しにくい変なイニシャル(「Xくん」「Pさん」等)や記号(「○○さん」等)に変える、等の編集が必要です。

 日記指導の折に、先生が少し手を加えて学級Webページに掲載するかもしれないことを断わっておいてください。
 先生にだけ見て欲しいと思って書いてくる子どももいますから、 「先生のほかには誰にも見られたくないときは、最後に『ホームページに載せないで』と書いておいてね」
 と、掲載回避の方法も伝えておいてください。
 掲載前に、
「こないだのあの日記、上手に書けていたから載せていい?」
 と子どもに直接打診するのも手ですが、いやな場合だけ管理人=先生に連絡する、という方法を取ったほうが手間はかかりません。

 とは言え、Webページに載せることのみを目的にして日記指導をするわけにはいかないことも多いでしょう。
 日記は日記としてこれまで通り、先生と子どもの1対1コミュニケーションとして続け、ネット投稿スキルは別に指導する必要があれば、掲示板を利用してみましょう。

●掲示板ふうの日記投稿

 掲示板は便利なものですが、書いたものがそのまま載るので、ネットデビューしたばかりの子ども達には難しいものです。(大人だって難しい)。
 ささいなことで学級が分裂するようなトラブルに発展しかねませんので、代わりに掲示板のような投稿スペースを設けてください。

「あなたの日記や考えをメールに書いて送ると掲載されます」
 という一文と先生のメールアドレスを載せておき、そのアドレス宛てに届いた投稿を適宜編集して掲載しましょう。

 投稿の内容に誹謗中傷が含まれる、公序良俗に反する等、場合によってはボツにすべきこともあります。その際には、
「あなたの投稿はこのような理由により掲載できません」
 と、はっきり掲載拒否・指導をしてみてください。この種の指導は、教師なら問題なくできることと思います。

●日記投稿の活性化

 子どもの投稿には先生からのコメントをつけてください。

「今日、テレビの歌番組に私の好きな福山雅治が出た。姉も母も福山が好きなので、三人でテレビを見ながら『かっこいい〜!』と騒いでいたら、父が『うるさい!』と怒った」

 という日記に対し、
「お父さんは、○○さんたちが福山に夢中だから、ヤキモチを焼いたのかもしれない。6年1組ではほかにどんな芸能人が人気なんだろう。投稿待ってます」
 等、コメントをひと工夫して、投稿しやすい雰囲気を作ってください。

 子ども達が話しやすいテーマを振れば、たくさんの反響があるかもしれません。その際には、特集を組むと楽しくなりますよ。

 ただし、大変だったらムリに頑張らなくてもいいです。
「いずれ“6年1組の人気タレント特集”を組もう」
 なんて考えながら、時間がないままに届いたコメントをいつまでも寝かせておくくらいなら、随時アップしたほうがいいのですから。

 ―つづく―

 

●学級Webページ充実講座は、毎月、第1週・第3週の火曜日にシリーズで掲載(隔週掲載)されます。次回の掲載は、12月21日(火曜)の予定です。シリーズ回数は、8回前後の予定です(※なお、ライターの都合で、回数が増減することも、あります。お楽しみに。)。

 




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