コンピュータと情報教育のためのHelpfulnotes
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提案3: 検索の達人をめざせ
 自主学習に検索エンジンを利用しよう
 調べ学習にネットを利用します。


◎使うもの
・インターネット

◎めあて
・ズバリ的確かつ迅速な情報収集


第1回 検索サイト

■はじめに

 長い休みに入ると、各教科の宿題テキストをはじめ、自由課題、レポートなど、生徒たちは自主学習に精を出すもの。

 そんなわけで、情報科の先生方! 生徒の自主学習の手助けをしてみませんか。
 今回のシリーズを元に、検索の達人になるためのヒントを教えてあげるのです。

 「いまちょうど長期休暇だから授業がない。教えようがない」という先生も、ちょっと待って。  電子メールが発達した昨今では、手書きの時代に比べ、先生と生徒たちが休み中に連絡を取り合うことがはるかに手軽になりましたから、学習の進み具合を確認しがてら、
「自主学習の調べはこんなふうにしてみては?」
 とヒントを書いたメールを送ってあげてもいいのではないしょうか。

 「検索の達人をめざせ」第1回は、自主学習のテーマ決めと簡単な検索についてお話します。

■ディレクトリ検索でテーマ選び

 ネット検索には「ディレクトリ検索」と「キーワード検索」があります。

 まず、ディレクトリ検索は、テーマ探しなどに有効です。
 ディレクトリ(directory)とは、もともとは住所録や名簿の意で、ジャンルやテーマ別に分類されているもののこと。『Yahoo!JAPAN』( http://www.yahoo.co.jp/ )の「Yahoo!カテゴリ」や、『goo』( http://www.goo.ne.jp/ )の「goo カテゴリー検索」など、ポータルサイトで行なうのが一般的ですね。

 一例ですが、
「太平洋戦争について何かレポートを書かなければならないのだけれども、どんなテーマにすればいいか決められない」
 というような場合には、検索エンジンの「歴史」から「日本」を選び、「縄文時代」「弥生時代」……から「昭和時代」をクリックすると、昭和期の日本で起こった歴史的事件のカテゴリが並びますから、そこから「太平洋戦争」「第2次世界大戦」などを選んでみましょう。

 このディレクトリ分類は、各サービス会社の担当者がすべて目を通して行なったものです。
 したがって、ティレクトリ検索で表示されるサイトは専門性の高いものばかりですから、何かいいものが見つかる可能性がかなり高くなります。
 また、いまあなたがご覧になっているこのページにも、“太平洋戦争”というキーワードが含まれてはいますが、ディレクトリ検索「太平洋戦争」でこのページが引っかかることはありません。

 自主的な調べ学習は、まず大まかなテーマを決めてディレクトリ検索から入り、興味をひかれるものが見つかって実際にレポートを書き始めたらキーワード検索を活用する、という流れが自然ですね。

■キーワード検索 〜 検索しやすいネタで練習してみよう

 キーワード検索は、調べたいものが決まっている場合にとても有効。
 「“ポツダム宣言”の全文と現代語訳が読みたい」「ノーベル物理学賞受賞者全員の名前が知りたい」など、知りたいことがピンポイントなら簡単です。

 ただ、ここでヒットするサイトやページは、検索ロボットが自動的に集めてきたものなので、ディレクトリ検索と違い、ページのどこかに“ポツダム宣言”という言葉が入ってさえいればすべて表示されてしまいます。極端な話、いまあなたがご覧になっているこのページも表示されます。(このページがロボットに拾われればの話ですが)。

 が、純粋にポツダム宣言のことが知りたい人にとって、このページははっきり言って役に立ちません。(このページは情報科の先生の役に立つページです)。そういうサイトやページもすべて表示されるという点がネックです。
 さりとて、表示されるページをすべてチェックしていてはおそろしく時間がかかります。

 つまり、キーワード検索を使いこなすには若干の訓練が要求されるのです。
 比較的集めやすい情報を検索して練習してみましょう。

・最近読んだ本の著者には、ほかにどんな著作があるか、特に「エッセー」「論説」「小説」などジャンルに分けて調べてみよう。
 たとえば、夏目漱石のエッセーにはどんなものがあるだろう?
  →キーワードは「夏目漱石」

・自分が生まれた年に、どんなことがあったか
  →キーワードは「1990年2月14日」(※日付は一例です)

・出身小学校、出身中学校の情報
  →キーワードはもちろん、学校名
 などなど、いろいろ検索しやすいテーマを探し、やってみてください。

■キーワード検索の基本ワザ 〜 複数の上位ページに当たってみる

 キーワード検索結果が表示されたら、とりあえず一番上のページを見に行くのが一般的。

 例えば、Googleで「夏目漱石」を検索すると、こんな結果が表示されます→ http://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=%E5%A4%8F%E7%9B%AE%E6%BC%B1%E7%9F%B3&lr=

 上部に、インターネットの電子図書館『青空文庫』の夏目漱石トップページ( http://www.aozora.gr.jp/index_pages/person148.html )が表示されます。(2005年7月19日現在)。
 『青空文庫』とは、著作権の消滅した作品と、「自由に読んでもらってかまわない」とされたものを、ネット上で自由に読めるように提供しているサイトです( http://www.aozora.gr.jp/ )。非常に信頼のおけるサイトですので、漱石の作品リストもかなり役立ちます。

 ただし、紙に書かれているもの(=本)をテキストファイルとして入力したり、html化したりする作業は人の手で行なわれていますので、『青空文庫』での漱石の作品リストは、必ずしも漱石の全作品を網羅しているわけではありません。事実、ページ下部にいけば「作業中の作品」というコーナーがあります。さらに、公開中でも作業中でもない作品群が存在する可能性があります。

 このように、検索エンジンの最上位に表示されるページだからと言って、それだけを情報ソースにしてよいわけではありません。

 同じくGoogleで検索すると、インターネット上のフリー百科事典『Wikipedia』の夏目漱石のページ( http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%8F%E7%9B%AE%E6%BC%B1%E7%9F%B3 )もヒットします。(2005年7月19日現在)。

 こちらにも年譜や作品一覧があります。『青空文庫』と『Wikipedia』を合わせて見るだけでずいぶん情報量がふくらみますよね。キーワード検索の場合は必ず、複数のページに当たりましょう。

 さらに、ウソや冗談のページに行き当たる可能性もあります。ユーモアとして偽情報やパロディを掲載しているサイトなら、必ずどこかに「お断り」なり「注意書き」なりがありますが、悪意あるウソのページもあるわけです。

 オトナなら分かりきったことですが、若い世代にはこの「疑い」がまだまだ浸透していないように見受けられます。しつこいくらいに繰り返し指導してあげてください。

 また逆に、「ネットなんか全部ウソだ」という思い込みが激しいのも若い世代の特徴です。信頼のおけるサイトも充分あるということも、繰り返し指導してあげてください。
 見分ける力は経験と比例してアップします。「全部ウソだからネットは見ない」という子は、だまされることもないでしょうが、力がつくこともありません。

 次回、キーワード検索と検索エンジンについて、もう少し発展したワザをご紹介します。


つづく

■大日本図書(株)による企画・編集/先生のための情報科の副教材
―高等学校「情報科」(A・B・C)の内容を網羅したソフトウェア集―

情報科サブノート

 

●”高校の情報科のための授業ネタ”は、毎月、第2週・第4週の金曜日にシリーズで掲載(隔週掲載)されます。次回の掲載は、8月12日(金曜)の予定です。シリーズは複数提案による長期・多回数の予定です。

 




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