コンピュータと情報教育のためのHelpfulnotes
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提案6: BBS・チャットを楽しもう
 友だち100人、1000人、1万人できるかな


第3回 BBS−その3

 第1回・第2回では、悪気のない「はるるん」さんの書き込みが、どうして荒れる原因になったのか考えました。
 続いて、ほかの投稿者について見ていきましょう。今回は悪質な常連についてです。


■正しいことは正しい言葉で

 第1回で掲示した架空のBBSをもう一度見てみましょう。最初の「はるるん」さんの書き込みのあと、管理人さんが投稿しなおすよう呼びかけましたが、そのあと、「ベンピーマン」「うまるこ」という、悪質な2人の常連の書き込みが続きました。

 2人とも、言っていることは間違っていません。「ベンピーマン」は「はるるん」さんの書き込みの不備を指摘しているだけですし、「うまるこ」は新人が登場するたびに細かいミスを指摘して揚げ足を取ってばかりいる「ベンピーマン」をたしなめているだけです。

 でも、この2人は誰が見ても“悪質”な常連です。なぜでしょうか。
 それは言葉遣いが悪いからです。

 前回もお話しましたが、正しいことをきちんと言える人は、言葉も正しく遣うもの。
 汚い言葉からは、「相手に伝えたい、聞いてほしい」という気持ちが感じられません。むしろ、「傷つけてやろう」という悪意を持っていると思われるため、激しい言葉を遣えば遣うほど、言いたいことが相手に届かなくなります。

 フレンドリーなつもりの「バーカ☆」「なんだよそれ。笑」といったツッコミが思わぬトラブルに発展することはよくあること。
 ましてや、必ず汚い言葉で書き込んでくる常連となれば、フレンドリーなつもりなんか毛頭ないということは明白です。
 というわけで、この2人は“悪質な常連”と決めつけられても仕方がないのです。

■君子危うきに近寄らず

 残念ながら、繁栄しているBBSほど悪質な常連がいる確率は高くなります。それはなぜかと言えば、その人たちは「寂しがり屋だから」。
 要するに構ってほしいだけですから、見てくれる人が多ければ多いほど(=BBSが繁栄していればいるほど)、そういう人が集まってきます。

 しかも、こういう人たちは、「友だちを作りたい」「誰かと話がしたい」と思ってBBSに来ているのではなく、「うまいことを言って注目を集めたい」「自分より前からいる常連をやっつけて、一目置かれたい」というちょっと複雑で扱いにくい感情を抱えていることが多いもの。

 ただし、残念ながらネット上では癒してあげることはできません。
 実生活なら、相手が心を閉ざしていても、頑張って歩み寄っているうちに心を開いてもらえることがあるものですが、ネット上ではまず無理だと思っておきましょう。

 BBSやチャットで、必要以上にヒートアップして悪口ばかり言う人に出会ったときは、

・君子危うきに近寄らず
・触らぬ神に祟りなし

 と唱え、そういう人の発言は読まなかったことにしておきましょう。真に受けてこちらが傷つく結果になるなんて、バカバカしいことです。

■自分がそうならないために

 お気に入りのBBSに出会い、ほかの人の発言を全部チェックしたり、自分も積極的に発言したりするのが日課になってくると、“常連”として君臨してしまいがち。
 以下に、自分が悪質な常連にならないために気をつける点を挙げます。

・管理人の代わりをしない

 ネチケットに関する一般的な話はともかく、管理人を差しおいてBBSでのローカルルールの説明をしたり、ほかの参加者の処遇を決定したりしないようにしましょう。
 また、「あなたの書き込みを削除するよう管理人に言う」「ルールを守らない人が来ていると通報する」等の発言もNGです。

 管理人がめったに顔を出さないBBSでも同じです。顔を出さないだけできちんと読んでいるかもしれません。ここぞというときにはきっと出てきますから、差し出がましいことはしないように。(管理人としての心得については、章を改めてお話します)。

 BBSの良いところのひとつに、「誰もが平等」という点があります。性別・年齢・学歴・職業・年収・体質・容姿・住所・家族等々、いっさいの属性から解き放たれて他者とコミュニケーションできる、非常に貴重な場です。
 そのような場で、「管理人に代われる人」と「代われない人」がいてはならないのです。

・初心忘るべからず

 新しい人の書き込みを見たら、自分が初めて書き込んだときのことを思い出しましょう。
 受け入れてもらえるかどうか、レスポンスがもらえるかどうか、ドキドキしませんでしたか?

 ミスをいちいち指摘する必要はありません。あなたがしなくても、誰か――多くの場合は管理人――がします。
 そんなつまらないことより、参加してきた人の話をよく聞いて(読んで)、本題についてやりとりを重ねたほうが、得るところが大きいと思いませんか?


 もしかすると、「ベンピーマン」は管理人の実生活での知り合いで、「管理人と友だちだから、BBSも半分は自分のもの」と勘違いしているのかもしれません。そして、「うまるこ」は、そのように振る舞う「ベンピーマン」ををうらやましがっている人かもしれません。
 そう考えれば、2人ともちょっとかわいそうですね。
(ただし、かれらに手を差し伸べることができるのは、実生活で周囲にいる人たちだけですよ)。




つづく

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情報科サブノート

 

●”高校の情報科のための授業ネタ”は、毎月、第2週・第4週の金曜日にシリーズで掲載(隔週掲載)されます。次回の掲載は、2月24日(金曜)の予定です。シリーズは複数提案による長期・多回数の予定です。

 




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