コンピュータと情報教育のためのHelpfulnotes
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提案6: BBS・チャットを楽しもう
 友だち100人、1000人、1万人できるかな


第4回 BBS−その4

 前回は、悪質な常連と、自分がそうならないための注意点についてお話しました。今回はさらに、ほかの参加者について見ていきます。


■ものごとを公平に見る

 悪質な常連の発言が済んだのち、同じ悩みを抱えて集まっているほかの住人の発言が続きます。
 まず「出ますように……」さんが、

 > 今回に限ってはベンピーマンの言っていることが正しい気がする。
 > 私も「めんどうくさがらずに」で相手する気が失せた。

 と発言しています。

 悪質な常連の肩を持つなんて!と思ってしまうかもしれませんが、この人は、ものごとを公平に見ることができているとも言えます。
 「『ベンピーマン』の発言だから」と、頭ごなしに無視するわけではなく、悪質な常連の発言でも冷静に読み、正しい部分は認めているからです。

 欲を言えば、「はるるん」さんに、「管理人のアドバイスに従ったほうがいいよ」等、ちょっと励ましの一言を入れてあげれば最高でしたが、「みんなー、めんどうくさがらずに、教えて!!!!!」という「はるるん」さんの書き込みにカチンと来てしまったようですね。
 これは、人間ですから仕方のないこと。これぐらいのことでしたら、「はるるん」さんが素直に非を認めて再投稿すれば、水に流してもらえたかもしれません。

■自分に厳しく、他人にやさしく

 さて、「出ますように……」さんの登場で、管理人の発言を除けば初めて、まともな発言がこのBBSに出てきたわけですが、軌道が修正されることはありませんでした。

 「あの夏の思い出」さんと「優瑠」さんがBBSを占領してしまったのです。

 「あの夏の思い出」さんは、「はるるん」さんの文字遣いや言葉遣いを見て、「はるるん」さんを非常に若いと判断したようです。無理からぬことです。
 「あの夏の思い出」さんに下心があったかどうかはここでは分かりませんが、若い人や子どものすることは大目に見てあげよう、と思ったのは確かなようですね。

 この判断は間違っていません。
 ネット上では、自分の行動に最大限の責任を持たねばなりませんが、相手に完璧を求めてもいけないのです。

 自分に厳しく、他人にやさしく。
 これが基本原則です。


■“若さ”は諸刃の剣

 ところが、「あの夏の思い出」さんの判断が気に入らなかった人が登場します。「優瑠」さんです。

 「優瑠」さんの「若さは言い訳にならない」という発言も間違っていません。

 小文字や顔文字を多用している若年の住人が、管理人に「読みやすく書いてください」と注意されたとき、

> ぅちら平成生まれ〜♪ o(゚∀゚o) (o゚∀゚o) (o゚∀゚)o フンフンフン!♪
> 管理人もUかUτ30代〜? ((((;゜Д゜)))アワワ ヲバサン…


と“反論”したところで、誰が納得するでしょうか。

 見方を変えれば、ネットは年齢によって差別されることのない世界だということ。

 若さは免罪符にもなりますが、足かせにもなります。
 「まだ子どものくせに」「青二才が分かったようなことを」など、年齢だけで判断されることのない魅力的な世界なのですから、自分で自分の世界をせばめるのはもったいないことです。
 「優瑠」さんの発言には、「若い人に、若さを言い訳にすることを教えてはならない」という気持ちがこめられていたのかもしれません。

■マナーとは心配り

 というわけで、「あの夏の思い出」さんの「大目に見よう」という寛容さも、「優瑠」さんの「若さを言い訳にするな」という厳しさも、どちらも正しいのです。しいて言うなら、「優瑠」さんが、他者に対してちょっと厳しいようですが、これもいちがいに悪いとは言えません。

 マナーやエチケットとは、規則ではなく、「相手に快適に過ごしてもらうための心配り」です。自分がマナーを守るだけでなく、周囲にもマナーを求めるのは、人間社会では当然のこととも言えます。
 レストランで食事中に、隣のテーブルの人がマニキュアを塗り始めたら、「私は食事を楽しみたいので……」とたしなめるのと同じです。

 したがって、この議論は解決を見ることはありません。
 大目に見てあげるか、きちんとマナーを要求するかは、個人の判断にゆだねられるからです。  そのため、このあとはひたすら、無意味な言い争いが続いてしまいます。
 どちらかが冷静になって相手の発言を無視すればよかったのですが、どうやらお互い、言われたくないことを言われて、感情的になったようですね。

 こういった会話を止める解決策はただひとつ。
 何度も言いますが、すぐに「はるるん」さんが素直に再登場すればよかったのです。

 いきなり悪質な常連に叩かれた「はるるん」さんにとって、再登場は勇気がいることだったかもしれませんが、BBSに話題を提供する(「スレッドを立てる」「トピックを立てる」等の言い方をします)場合、提供者(「スレ主」「トピ主」とも言われます」)は書き逃げをしてはならないのです。

 きちんと非を認めれば誰もとやかく言いません。いつまでもゴチャゴチャ言う人がいれば、それはその人のほうが悪いのです。
 これは、現実社会でも同じことですね。よっぽどの過失でない限り、きちんと謝ったのに許してもらえない場合は、許さないほうが悪いのです。

 次回は、満を持して登場したもっとも悪質な住人と、管理人についてお話します。



つづく

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情報科サブノート

 

●”高校の情報科のための授業ネタ”は、毎月、第2週・第4週の金曜日にシリーズで掲載(隔週掲載)されます。次回の掲載は、3月24日(金曜)の予定です。シリーズは複数提案による長期・多回数の予定です。

 




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