コンピュータと情報教育のためのHelpfulnotes
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提案7: 校外学習に行こう
 PCを使って、遠足、修学旅行、合宿等の事前事後学習をします。

第3章 記録を取ろう


■記録は大事

 いよいよ修学旅行スタート。事前の予定に沿って行動を進めます。

 旅行後にレポートを作成するので、ただ回ればよいというものでもありません。
 「覚えておけばいい」「そんなにすぐ忘れたりしない」などと言わず、きちんと記録を取りましょう。
 よく言われることですが、過去の自分は他人と同じ。そのときに感じたこと・考えたことは、案外忘れてしまうものなのです。

■メモ 〜 無地の紙をリング留め

 記録の基本はメモです。手書きで、気がついたこと・考えたことをどんどん書き記していきます。

 このとき、メモ帳はノート状のものより、リングで留めるバインダー形式のものが便利です。
 野外で立ったまま書きものをするのは案外難しいので、ノート状のものだと、破れたページが抜け落ちたり、ノートそのものを折ったり曲げたりしているうちに、糸で綴じている部分が破損したりします。

 つまり、基本的にはいわゆる「京大型カード」の形がよいわけです。ただ、京大型カードは横に長いので、横幅は半分でもいいかもしれません。

 ササッとスケッチしたり、構内案内図などを書き写したりすることもあるので、無地がいちばん。罫線はいりません。

 印刷ミスしたA4の紙を4つに切って、左にいくつか穴をあけ、厚紙で挟んでリングで留めるだけでも充分です。(書くときの支えにするため、厚紙は必ずつけてください)。
 裏紙の手製メモ帳では、片面にしか書けませんが、メモ帳を提出するわけではないし、授業のノートでもないのですから、見てくれは気にしなくて大丈夫。OAサプライ品を無駄にしないこと、資源を大切にすることを教えるのも大事です。

 メモを取るときは鉛筆を使います。削りすぎていない、濃い目の鉛筆がベスト。鉛筆数本と鉛筆削りを必ず持っていきましょう。消しゴムは不要です。理由は後述します。


■写真 〜 画像サイズに注意

 友達との記念写真はもちろんですが、記録媒体としてもカメラは重要。
 観光地で、由来などを書いた掲示板など、メモ帳に書き写すのが面倒なときにもカメラは重宝します。

 ですので、電子カメラを使うなら、写真のサイズは大きめに設定しておきます。あまり小さい写真で掲示板を撮影して、あとで字が解読できないようでは意味がありません。

 すべての写真を大きなサイズで撮影する必要はありませんが、必要に応じて設定変更ができるよう、事前に使い方を練習しておきましょう。

■撮影の注意

 ところで、マリモ班が行く場所の中に、撮影禁止の場所があります。宝物館です。  美術館や博物館のたぐいこそ記録が必要ですが、写真は撮れません。カメラを首から下げているだけで注意される施設もあります。

 展示品の名称・由来等、あとでレポートに書きたいと思うものは、すべて手書きでメモするしかありません。その上、古美術品は字が難しいので、メモにはかなり気を使います。メンバーで手分けしたほうがよいでしょう。

 また、美術館・博物館では、ペンなどインクを使う筆記具、芯が折れやすくよく飛ぶシャープペンシルは、使用禁止であることがほとんどです。
 インク、芯など、「書けるもの」が展示品のほうに飛んでいったら大変ですよね。
 上で、鉛筆は削りすぎていない濃い目のものを、と言ったのはそのためです。
 消しゴムが不要なのも同じ理由です。消しカスを展示品に飛ばしてはいけません。
 書き損じたら、上から線で消して書き直します。(これは野外でのメモでも同じこと。野外で立ったまま書きものをするのに、いちいち消しゴムを使ってなどいられません)。

※ 美術館や博物館でも一部、撮影可能な施設もあります。ただし、撮影可でもフラッシュ禁止という場合もあるので、その場にいるスタッフに撮影許可をもらうと同時に、注意事項も聞いてから撮影しましょう。

 また、人がたくさんいる場所での撮影では、肖像権に気をつけます。
 よその人がやむを得ず写りこんでしまった場合でも、学校ホームページなどの修学旅行コーナーに写真をアップする場合は、トリミングしましょう。

 美術館・博物館で撮影できない理由、よその人を無断で撮ってはいけない理由など、情報モラル教育の一環として、事前に話しておくと良いですね。

■録音 〜 感情を言葉で記録する

 せっかくグループで行くのですから、その場でインタビューしあいながら記録を取るのも楽しいものです。
 メンバーの肉声がずっと残ればいい思い出になりそうですね。

 インタビューする役とされる役に分かれ、
「いま、宮島に到着しました。フェリーが接岸します。宮島初上陸のご感想は?」
「けっこう建物が多くて、思っていたよりずっと、『街!』って感じ?」
「できたてもみじ饅頭〜!! チーズ味、いきます。お味はいかが?」
「あったかい。チーズとろけてる。口の中に、ずっとチーズの味が残ってて、本当にチーズを食べている感じ。『チーズっぽい』っていうんじゃなくて、本当のチーズ」
 なんてやりとりを残してみては。

 実は人間は、何かに感動したその場では、「すごい!」「おいしい!」「うわー!」という言葉しか口に出していません。何かを感じた瞬間に、その感情を適切な語彙で表現するということは案外、実生活の中ではあまりしていないのです。
 あとになってからそのときの感情や感想を思い出そうとしても、「すごかった」「きれいだった」「おいしかった」という月並みな言葉しか出てこないのも当然です。感動したその場でも、そんな言葉しか口にしていないのですから。

 「自分の気持ちを表す適切な語彙を探す」という行為は、文章表現の第一歩です。ICレコーダーを使って「インタビューごっこ」を録音するのは、意識的にこの行為をしてもらうことが目的です。
 その場で探して見つけ出した言葉は、あとでレポートを書くときにきっと役に立ちますよ。

 ICレコーダーはボタンひとつで記録がすべて消えてしまう危険もはらんでいます。電子カメラの操作と同様、こちらの操作も、事前に練習しておく必要があります。



つづく

■大日本図書(株)による企画・編集/先生のための情報科の副教材
―高等学校「情報科」(A・B・C)の内容を網羅したソフトウェア集―

情報科サブノート

 

●”高校の情報科のための授業ネタ”は、毎月、第2週・第4週の金曜日にシリーズで掲載(隔週掲載)されます。

 




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