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Helpfulnotes記者探訪記

 【特集】中3受験生への指導を考える
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栄光ゼミナール08高校入試報告会 -

 今年も怒濤のような受験シーズンがようやく終わった。
 首都圏を中心に教室を展開する大手塾の栄光ゼミナールは3月20日、保護者を対象にした「2008高校入試報告会」を東京・明治安田生命ホールにて開催。今春中3生となる子供を持つ保護者を中心に約250人が今年の入試動向を聞きに集まった。

 同社教務推進課の長島雅洋課長と広報部の横田保美部長にも、生徒達を指導していく上での注意点や同社の経営方針などのお話を取材。会の内容と併せて報告する。


 東京では、都立日比谷高校をはじめとした都立校人気の復活、私立高の募集定員減、大学付属校の共学化など様々な要因が高校受験に影響。少子化により受験生自体の数も1都3県で2008年は約3200人減少した。



都立人気続く 私立の併願推薦がポイント :教務部・長島雅洋氏

教務推進課 長島雅洋課長

 同報告会では、初めに教務部教務推進課の長島雅洋課長より、2008年の入試概況と展望について説明。早慶付属を中心とした最難関私国立の動向については、「募集枠が200名と多く倍率もそれほど高くない早大学院の推薦入試がねらい目」と述べた。


 また、今年から慶応女子が推薦入試を導入したため主要早慶付属6校(早大学院、早大本圧、早稲田実業、慶應志木、慶應義塾、慶應女子)全てで推薦入試が導入されるようになった点についても強調。ただ全体としては公立トップ校の人気が高く、早慶付属に合格しても公立トップ校へ流れる傾向であること、そのため「早慶付属の多くが公立発表の後に多数の補欠繰上合格を出している」ことを明らかにした。

 私立上位〜中堅校の動向としては、合否見通しを確認するため12月に行われる入試相談でどの学校を確保するかがポイントとなると説明。「併願推薦を中心に合格校を確保し、第1志望を受けやすくすることが重要」と話した。

 また、首都圏の公立高校人気の火付け役となった都立高校の動向についても語り、東京首都圏では、今は全体の約70%が公立高校を志望する傾向であることを説明。「都立の推薦入試に関しては、一般に比べてかなり難しいという印象が定着し、内申点に自信のない生徒は受験そのものをあきらめるケースが増えつつある」と述べ、そのため倍率の低下が進んでいる状況を指摘した。2007年度入試からは、各高校が観点別評価を使うか評定を使うか選択できるようになった点についても触れ、多くの学校が評定の方を採用するようになったことを報告。

 一方、一般入試では、過去最高の受験倍率と過去最低の欠席率を記録し、都立人気はまだまだ高まる傾向である事を明らかにした。その上で、都立は全体的に学力重視傾向であり、「必要条件としての内申点は重要だが、試験当日に得点できる真の実力養成が大切」とコメント。「都立高校は不合格者が大量に出るので、併願推薦などを含めた公私バランスのとれた受験校の選択が必要である」とまとめた。




早めの目標設定が効果的 :教務部・新野元基氏

教務部 新野元基氏

 

 次に、教務部の新野元基氏が、受験生の志望校決定までの流れについて説明。「高校入試の戦略を立てていく上で志望校の設定は大前提」であることを強調した。試験動向の把握を早めに行えるという点だけでなく、受験生の精神面で早めの心構えができることを指摘。


 例として、6月の統一模試で偏差値55だった生徒が12月には70になり、最終的には進学受験校の都立青山高校へ合格した実例などを紹介した。「早い段階で志望校を設定し、目標に向かって全力で勉強できた」ことが成績アップの効果となったことを説明。「高校入試は勉強する範囲が明確なため、努力が成績に直結しやすい。普通の子でも頑張れば上位校に合格することができるようになるところが特徴」とし、早めに情報収集をし、受験校の決定をすることが大切であるとした。


 ただ「中学入試は、保護者が主体で志望校を選びやすいが、高校入試は子供が選ぶ要素が強い」点を指摘。私立高を選択する際には、中でいくつかコースが分かれていることが多いので、大学進学実績の各コースごとの内訳などもしっかり把握しておく必要があるなどの注意点も述べた中3生が本格的に勉強を開始するのは主に夏休み前後だが、目標校が決まらない事が原因で勉強を開始できない生徒達が多い点も指摘。「1学期の学校別説明会などを通して、多くの学校の情報を集め、目標設定を進めていくことが必要」とした。



 

「学力」「試験力」「併願力」が必要:教務部・中沢崇氏

教務部 中沢崇氏

 最後に、教務部の中沢崇氏より、中3生が受験生として1年を過ごして行く上での注意点を説明。合格するために必要な力として「学力」「試験力」「併願力」の3つを提示した。「各教科の実力=知識」としての学力のほか、制限時間内に自分の力を最大に発揮する力を「試験力」とし、たくさんの設問の中から、どれを解くのかといった判断力を養う事の重要性について述べた。また、受験期間をより有利に過ごすための計画力としての「併願力」についても説明。「受験生が精神的なプレッシャーと戦いながら、第1志望校を中心にどのように併願計画を立てるのかが大きな鍵となる」ことを強調した。

 「学力」は「通常授業+各種ゼミ+合宿」に家庭学習を加える事により相乗効果があること、「試験力」は「各種模擬試験の分析」と「過去問題による入念なシミュレーション」が大切であることを説明。「併願力」は「受験情報の理解と整理」と「面談による作戦会議」にて養えると語った。

 併せて、栄光では1学期を通常授業やプラスアルファゼミなど基礎力完成に充て、夏休みに「栄光の森」と称される4泊5日の勉強合宿を行っていることを紹介。「栄光の森を機会に変わっていく生徒が多い」とつけ加えた。

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 保護者説明会の後、同社教務推進課の長島雅洋課長と広報部の横田保美部長に個別でお話を伺った。
   
栄光ゼミナールのとりくみ/担当者インタビュー

 

 


・栄光ゼミナール公式サイト http://www.eikoh-seminar.com/index.html


                  【取材/執筆:神田麻里子】

 



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