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Helpfulnotes記者探訪記


   -栄光ゼミナールのとりくみ/
担当者インタビュー -
     [栄光ゼミナール 教務推進課・長島雅洋課長/広報部・横田保美部長]

入塾時期はばらばら

--今日のような報告会をきっかけに中3の春から栄光ゼミナールに入塾される生徒さんも多いようですが、実際は中1くらいから入られる方のほうが多いのですか?

教務推進課 長島雅洋課長

長島課長:小学校から通っている生徒も少なくありません。もちろん、新中1から通い始める生徒も多いです。しかし、最近は中3の春から入って来る生徒もかなりいますし、部活の関係で中3の夏ぎりぎりに通塾を始める生徒もいます。


--そういう遅めに入って来た生徒はそれまで他の塾に通っていたケースが多いのですか?

長島課長:
そういう生徒もいますが、多くの場合は通っていなくて、通信教育で勉強していたり公文に通っていたり、という生徒が多いように思います。ただ新中1から入ってくる生徒ですと、塾に通っていなかったという生徒がさすがに多いですね。新中3ですと転塾組と通っていなかった子は半々位です。

横田部長:以前は新中1でたくさん入って来て、中2で辞める子が一部いて減り、中3になってまた増えて・・・という風にV字型で増減していく傾向がありました。しかし今は、高校入試を意識して小6の2学期から入塾する生徒もいるけれど、ぎりぎり中3の夏から入ってくる子もいたりとばらばらです。


伸びる子の特徴


--ところで、優秀な生徒さんは中1からずっと通っているケースが多いのですか?

長島課長:やはり優秀な生徒の大半は中1から通塾を始めた生徒たちです。しかし、中3の夏位から入って来ても、急にガッと伸びる生徒もいるんです。我々もびっくりするのですが、そのような生徒の特徴は、とても素直で吸収力が良いということです。

横田部長:でも原則は、きちんと受験勉強することです。高校入試では、傾向と対策の学習効果を高く期待できる学校、例えば中大付属系などですが、そのような学校の方が圧倒的に多いのです。だから、教える側としては新中1から入塾して、じっくり勉強して欲しいと思います。報告会で話のあった「学力」「試験力」「併願力」以外に、勉強を上手にする力である「学習力」や、文科省も提唱している「生活力」などもとても大切だと感じています。

--伸びる生徒の特徴は何ですか?また、学力がないわけではないけれど指導しづらい生徒と出会うこともありますか?


横田部長:
素直な生徒は吸収力が良い。だから、教えやすいのはもちろんです。一方、考え方に柔軟性がない生徒や、先入観の強い生徒については、一般的に指導は難しいと言えます。基本的な学習態度、思考方法から指導が必要な生徒の場合は、やはり早くから取り組む方がいいですね。


塾で友達

--「塾は友達を作りに行く所」という考えの強いお子さんも多いとよく聞きますが、そのことについてはどう思いますか?

長島課長:
その生徒の友達関係がお互いの勉強を励まし合うなど良い方向へ機能するといいのですが、ただ仲がよいだけ、ともすると傷のなめ合いになってしまうなど、だらだら通ってしまう生徒もいます。その辺りは我々も教室内の子供同士の関係などをよく観察して気を遣うところです。栄光ゼミナールは少人数クラスなので、そのような生徒の人間関係にも注意深く指導しています。


「やればできる」ことを伝える


--生徒達のやる気を引き出すために、特に力をいれて行っていることは何かありますか?


長島課長:基本はやっぱり「やればできる」ということを、教師がしっかりと伝えることです。今の子供達は目標達成意欲が弱いというか、野心を持っている子も少ないですし、勉強して成績を伸ばそうとするよりも現状を維持したがるような生徒も多いのが現実です。中学生は特にその傾向が強いように思うのです。でも、周囲に流されることなく頑張って勉強すると、半端でなく伸びるのです。

横田部長:現状でどこに受かるのかと聞いてくる生徒が多いように思います。どこに受かるかではなく、「どこへ行きたい」という自分の気持ちをしっかりと持って欲しい。「ここへ行きたい」という気持ちがしっかりあれば、とても大きな力が出るものなのです。



訓練の差


--意欲の問題ということですね。ところで、最近の生徒は全体的に学力が低下してきているように思われますか?


長島課長:そうですね。能力そのものは昔と変わっていないように思うのですが、トレーニングの量が減り全体的に落ちて来ているように思います。計算力なんかでもろにそれが出ていますね。

横田部長:トレーニングで鍛えられる基礎力の差が、問題を解く早さの差にはっきりと出て来ています。特に、計算力や漢字力は基本です。例えば、漢字力は数学の文章題を解く際にも影響します。

--基本が弱いわけですね。


長島課長:ですから、栄光ゼミナールでは、中1から計算や漢字のテストを反復実施しています。早い段階から、訓練を積み重ねて身につけさせるようにしています。中1から持続して行えばさすがに身につくのですよ。基礎力はトレーニング量によって形成されるものなのです。


--よく計算力が合否の決め手になるとも聞きますが・・・。


横田部長:最近、多くの私学で問題を易しくした代わりに問題数を増やすという傾向が見受けられます。例えば、計算が完璧にできるかどうかが、ライバルに差をつける大きなポイントになるのです。



講師の質


--ところで講師の質を高めるために何か行っていらっしゃいますか?

横田部長:勿論です。子どもたちの学力低下の中、教師の指導力は以前にも増して重要度を増しています。だから、2年前から、質量ともに研修を強化しています。栄光の場合、特に少人数制(中1、2は1クラス12人定員。中3は16人)ですから、生徒と講師がどう向き合うのかというのが全ての基本です。採用段階から繰り返し繰り返し研修を行って、当社は時間講師もいますが、時間講師でも研修には2カ月をかけます。

長島課長:具体的には、講師を一カ所に集めての情報提供の研修会議、教科ごとの指導エッセンスに関してお互いの意見を出し合う指導研究研修などを行っています。あとは今、新人の教師が教え方で迷わないよう、単元ごとの標準的な教え方の映像を配信したりしています。


--講師で入社される方の比率としては、時間講師からよりも新卒で入られる方の方が多いのですか?

横田部長:比率としては、新卒で一般入社する者が多いのですが、非常勤の時間講師を経て社員になる者が20%程度。そのほか中途での採用も行っています。



経営姿勢


 取材を通じて、栄光独自の経営姿勢も見えて来た。同社は、「納得できないことはやらない」ということに強いこだわりを持つ。

--夜スペシャル(*)など塾が学校と連携した取り組みが話題となっていますが・・・。


横田部長:夜スペシャルを否定するわけではありませんが、弊社は塾としての立場や役割を基本重視しています。学校は「社会への貢献を原則とし公に対して責任を負う教育システム」ですが、塾は子どもたちや保護者の「私(わたくし)の教育要請に応えることを責務とする教育システム」です。ですから弊社は、小学2年生からのコースは設置していても小学1年のコースは設置していません。小1では、先ず学校で、しっかりと集団生活の規律、学習態度を身につけてもらいたいと考えます。学校と塾の両方で学ぶことが子ども達にとって負担になってはいけないと考えるのです。


--今は首都圏や関東近県を中心とした教室展開を行っていらっしゃいますが、全国展開などはどう思いますか?

横田部長:積極的に考えているわけではありません。現在、首都圏・関東近県以外に北海道、宮城、京都、滋賀で教室があります。しかし、それはたまたまその地域に同じ指導理念を持つ仲間がいたからなのです。塾としての信頼と責任を第一に考えたい。だから、たとえ儲けになるとわかっていても「納得できないことはやらない」主義なのです。それが栄光の良いところだと私は思っています。


                  【取材/執筆:神田麻里子】

* 東京・杉並区立和田中が民間の進学塾と連携して始めた有料の夜間特別講座。月謝1万8000〜2万4000円で2年生の成績優秀者を対象に塾側から派遣された講師が教える。開始前、都教育委員会から「教育の機会均等の観点から疑問がある」として再考の声が上がったため議論をよんだ。

 

*【特集】中3受験生への指導を考える - 栄光ゼミナール08高校入試報告会 -

 


・栄光ゼミナール公式サイト http://www.eikoh-seminar.com/index.html



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